荘厳な朱塗りの楼門をくぐると、涼やかな風鈴の音色が聞こえてくる。鹿島市古枝の祐徳稲荷神社では、本殿に向かう参道に約1400個の風鈴が連なって涼を運んでいる。
参拝客に涼しさを感じてもらおうと、夏季限定(10月末まで)で3年前から始めた。風鈴には、巫女(みこ)がデザインした狐(きつね)や金魚などが描かれており、短冊に願いを書いて奉納することができる。
また、熱中症対策として、今夏から巫女が境内を移動する際に、日傘を差す姿も見られるようになった。鍋島朝寿宮司は「エアコンではなく、心でも涼しさを感じていただければ」と話す。(山口源貴)