初夏のさわやかな風を五感で感じる「風の市」が、14日から伊勢神宮内宮近くのおかげ横丁で始まりました。
風の神様に五穀豊穣を祈願する神事、「風日祈祭(かざひのみさい)」にあわせて開かれているものです。
会場には、ガラスや鋳物、陶器など多種多様な風鈴約80種類のほか、うちわや蚊やり器など夏を彩る小物も並びます。
江戸風鈴や南部鉄といった伝統的なものから現代的なデザインのものまで、色とりどりの風鈴が初夏の風に吹かれて涼やかな音色を奏でています。
訪れた観光客は、音色を聞き比べながらお気に入りの一品を求めていました。
また、おかげ横丁内の大国ホールでは、浮世絵師の橋本禎造が手掛けた和凧(だこ)のほか、のぼり旗を集めた企画展も開かれています。
担当者は、子どもたちの健やかな成長を願い、空高々と揚げた凧の歴史とともに風を感じてほしいと話していました。
おかげ横丁の風の市は、22日まで開かれています。