和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)は21日、黄やピンクなど色鮮やかな短冊に熊野の守護神「八咫烏(やたがらす)」が描かれた風鈴約300個を境内につるした。盆すぎまで飾る。
本宮町商工会の協力で毎年取り組んでいる。風鈴の大きさは約5センチで、熊野地方に伝わる伝説「三体月」の模様が入った南部鉄製。8月1日には神門近くに88個の風鈴が電動で回転する台も設け、境内と地元の商店街を合わせて計約500個の風鈴で参拝者を迎えるという。
みこの藪本舞さん(24)は「暑い中でお参りいただいた方々に、風鈴の音色で少しでも涼しさを感じてもらえればうれしい」と話した。