涼しげな音色、楽しんで―。備前市伊部地区の住民有志らでつくる「いんべ100万人プロジェクト委員会」(北川昌邦会長、約25人)は30、31日、「備前焼風鈴まつり」を同地区で初めて開催する。季節感のあるイベントで備前焼をPRするのが狙いで、まつり本番に向けて準備を進めている。
同委員会が同地区に観光客を呼び込む活動を展開する中で、新たな夏のイベントとして企画。4月ごろから備前焼作家や窯元に風鈴の制作を呼び掛けたり、店舗や民家に取り付けを依頼してきた。
今月に入ってからは、同委員会メンバーが同市伊部の「伊部つながり西休憩所」に集まり、フクロウやパンダ、てるてる坊主などをモチーフにしたかわいらしい備前焼の風鈴に「備前焼風鈴まつり」と書いた短冊の取り付け作業を実施。出来上がった風鈴は、協力してくれる店舗や民家に持ち込んでいる。
まつり当日は、JR伊部駅をはじめ、駅前通りや旧山陽道沿い計約700メートルに立ち並ぶ備前焼ギャラリーや民家など計49カ所に約200個の備前焼風鈴を飾り付ける。時間は午前10時~午後8時半(31日は同5時)。
同委員会の福圓良子事務局長は「個性豊かなデザインの風鈴から生まれるさまざまな音色を楽しみ、涼を感じて」と呼び掛ける。
また、恒例の「いんべむかし夜市」(同委員会主催)も30日午後6時~8時半に開催。飲食をはじめとする夜店に、備前焼風鈴作りが体験できるワークショップや風鈴の即売コーナーが登場する。
問い合わせは同委員会事務局(0869―64―1187)。