本格的な夏の訪れを前に、福岡県内のガラス工房で風鈴作りが最盛期を迎えています。
1000度を超える炎の中から取りだしたガラスの塊。
丁寧に形を整え、完成したのは、暑さを忘れさせてくれる涼やかな風鈴です。
福岡県福津市にあるガラス工房では、夏の訪れを前に、風鈴作りが最盛期を迎えています。
▼リポーター
「風鈴の柄を決めるのがこちらの色ガラスです。これらもひとつひとつが手作りだということです」
大きさや形の違う色ガラスを何層にも重ねて作るこのガラス細工は『マルティグラス』と呼ばれ、福岡県の特産工芸品のひとつにも選ばれています。
▼ガラス職人
原田宗春さん 「軒下に風がある所で、チリンチリンチリンと音色を響かせながら、それを眺めてもらって、楽しんでもらったらうれしい」
また工房では、風鈴とは違う別のガラス細工も作られています。 熱したガラスを少しずつ伸ばして形作り、装飾を施して仕上げていったのは、来年の干支「辰」の置物です。
▼ガラス職人
杉岡良紀さん 「辰はヒゲとか角の細い線があるので、素早くやらないといけないところが難しい」
天高く昇る力強さから縁起が良いとされる辰。
形が複雑なため、より一層の手間がかかりますが、十二支の置物の中でも最も人気の商品で、2000個ほど作る予定だということです。
来年の干支・辰の置物と風鈴は、福津市にある工房で購入することができます。