横山隆一記念まんが館(高知市)が、とさでん交通(同)とコラボし、4コマ漫画「フクちゃん」があしらわれた風鈴を飾る「フクちゃんエコ風鈴電車」の出発式が14日、桟橋車庫(同市桟橋通4)であった。冷房のない路面電車の車両に風鈴をつるし、昔ながらのエコな涼しさの良さを知ってもらおうと、24日まで2両が高知の街を運行する。
高知市出身の漫画家、故・横山隆一さん(2001年に92歳で死去)が毎日新聞などに連載したフクちゃんの誕生80年を記念し、親しみやすいキャラクターの風鈴で地球温暖化や節電に興味を持ってもらおうと企画。参加した子どもたちは6月に同館のイベントで素焼きの風鈴に絵付けし、準備してきた。
出発式には、児童ら約20人が参加。フクちゃんがデザインされた短冊に「でんきをつけっぱなしにしない」などと書いた風鈴20個を電車内の天井に飾り付けた。そして、フクちゃんの着ぐるみに見送られ、高知駅に向けて電車が出発すると、車内から大きな歓声が上がった。
同市福井町の市立旭東小3年、坪田奏海さん(8)は「短冊に書いた『電気をけす』ことを頑張りたい」と話した。