栃木県佐野市富士町の唐澤山神社で8月25日まで、毎夏恒例の納涼行事「風鈴参道～天明鋳物 涼音（すずね）の杜（もり）～」が行われている。
市が県内屈指の暑い街として知られる中、「涼を感じてもらえれば」と6年前から開催しており、夏の風物詩となっている。今年は13日に始まった。
参道や境内には、千年の歴史を誇る郷土の伝統工芸品「天明鋳物」の風鈴約700個が、そよ風に揺られ涼やかな音を奏でている。イチゴをかたどった人気の「いちご風鈴」や、日光二荒山神社から貸し出された陶磁器の風鈴も飾られている。
市内に住む友人の芹澤麻未（せりざわまみ）さん（39）に誘われて、初めて訪れたという千葉市在住の正田沙織（しょうださおり）さん（37）は「鮮やかな山の緑の中で、美しい風鈴の音が響き合って耳に心地いい。涼しさはもちろん、癒やされる」などと話していた。
8月10、11日にはちょうちんを手に風鈴参道を散策する「夜間参拝・ナイトウォーク」も実施される。