奈良県橿原市の寺「おふさ観音」で、風鈴まつりが催されている。夏の境内につるされた約2500個の風鈴の音に、参拝客はいっときの涼を楽しんだ。7月1日から8月末の期間中、約8万人の来場を見込んでいる。
地元では夏場に厄払いのお参りをする風習があり、副住職の密門裕範さん(50)が心地よく参拝をしてもらおうと2003年に始めた。風鈴は、音が魔よけにもなる古代中国の風鐸を起源にもつという。
山門から本堂までの20メートル以上にわたり、無数のさおにつり下げられたガラス製の江戸風鈴が、一斉に風にそよぐ。大阪市阿倍野区から写真仲間4人で来た東雲匡子さん(65)は「楽しい構図でいっぱい撮れた。整理しブログにアップします」とうれしそうに話した。