大阪府北部と兵庫県東部を走る能勢電鉄で車内に風鈴を取り付けた装飾電車が走り、利用者に涼を届けている。9月中旬まで。
平成23年、東日本大震災による節電対策で空調の設定温度を高くした際、気持ちだけでも涼しくなってもらおうと運行を開始。以降、夏の恒例行事となっている。
4両編成のうち2両の車内に、計120個のガラス製の風鈴を天井からつり下げている。車両が揺れる度に「チリンチリン」とガラスの甲高い音色が響き、車内はさわやかな雰囲気に包まれている。
同府豊能町の山下トシエさん(84)は「何度も利用していますが、風鈴は初めて見ました。涼しげで気持ちがいいですね」と話していた。
装飾電車の運行は不定期で、同社ホームページで時刻表が公開されている。