「大暑」(22日)が近づく中、兵庫県豊岡市出石町の城下町などで、住民らによる「一斉打ち水」が始まった。夏の行楽シーズンを少しでも涼しく過ごしてもらうことを狙った企画。出石城跡近くの谷山川では、出石焼の風鈴約400個が飾られ、涼やかな音色を響かせている。
打ち水は16日にスタート。観光客でにぎわう「辰鼓楼(しんころう)」周辺で、浴衣に身を包んだ女性や子どもら約20人が並び、日差しが照りつける路上に、ひしゃくで水をまいた。気温が30度以上となった日に午前と午後の各1回、有志が続けるという。
参加した同町の弘道小学校5年、男子児童(10)は「夏休みには家族と一緒に家でやろうと思う」。
一方、風鈴は出石城跡の石垣から扇状にロープ11本を張って、風鈴をつり下げている。
いずれも但馬國出石観光協会などの呼び掛けで取り組んでおり、8月末まで楽しめるという。