世界遺産の高野山(和歌山県高野町)を訪れる観光客に夏の風情を楽しんでもらおうと南海電鉄は1日、高野線の高野山ケーブルカー乗換駅・極楽橋駅構内の通路にガラス製の風鈴約550個をつり下げ、涼しげな「トンネル」がお目見えした。9月末まで。
改札口からケーブルカー乗車口に続く通路の天井に約25メートルにわたり設置され、風鈴に付けられたカラフルな短冊が風に揺れると、きれいな音が響いた。短冊は沿線の小中学生や幼稚園児が作った。約2週間ごとに交換され、駅務室横には観光客向けの短冊記入台も置かれている。
和歌山県有田川町から来た主婦中村美紀さん(27)は「ゆらゆら揺れる短冊と、下を流れる川の音も相まって涼しげですね」と話した。