大阪府交野市の工房「河内風鈴」で、空き瓶を再利用した風鈴づくりが最盛期を迎えている。今年は約600個が販売される予定で、全国へ涼しげな音色を届ける。
風鈴は工房の菅二彌(かんつぎひろ)さん(74)が、ガラス職人の娘から作り方を教わり2000年から作り始めた。旧工房が河内地域にあったことから「河内風鈴」と名付けたという。全て菅さんの手作りで、集めた酒瓶や化粧品の瓶などを溶解炉で溶かして形成する。ガラスの厚さや表面の凹凸の違いによって、それぞれ音色が異なるのが特徴。菅さんによると、工場で生産される風鈴が多く、一貫して手作りする工房は全国でも少なくなっているという。