伊万里市大川内山の「風鈴まつり」が、17日から始まる。30の窯元が技巧を凝らした新作をはじめ、千個以上の風鈴が夏の「秘窯の里」を彩り、涼を演出する。8月31日まで。
14回目となる今回は約130個の風鈴を下げる「風鈴トンネル」が初登場。色鍋島伝統の文様や青磁をはじめ、透かし彫りの技法など新しい作風のものまでが各窯元の軒先に連なり、即売される。伊万里・有田焼伝統産業会館では各窯元の夏の新作やコーディネート展も開かれる。
期間中の恒例イベントの「ボシ灯ろうまつり」は7月22日で、幻想的な明かりの中でコンサートや地酒イベントが行われる。さらに特別企画として同日午後3時から各窯元が競作したビアグラス(2千円と2500円)が販売される。
今年で14回を迎える「佐賀県 伊万里 秘窯の里 大川内山「風鈴まつり」」は、見て、聞いて、味わって、触って、香りを楽しんで…、と五感で楽しむ夏の人気イベントです♪
30軒の窯元の軒先で風鈴が揺れる
延宝3年(1675)から200年余り、佐賀の鍋島藩御用窯だった大川内山は、秘窯と呼ぶにふさわしい三方を山に囲まれた静かな町。現在も伊万里焼の窯元が30軒あり、昔からの伝統と技術を守り続け、今に伝えています。
このイベントは、ひとつひとつ手描きで絵付けした風鈴が窯元の軒先に並ぶ夏を知らせる祭りで、伊万里焼ならではの色鮮やかなものやすかし模様の入ったものなど、風合いも実に様々な風鈴を見つけることができます。静かな山里に美しく響く音色に耳を傾け、地酒を味わい、登り窯焚きを香ったり、絵付けを体験したり「五感との出会い」をテーマにした「風鈴まつり」でこの時期ならではの山里の風景を楽しみたいですね。
ボシ灯ろうまつり
日暮れとともに始まるのが「ボシ灯ろうまつり」(7月22日(土)16時30分~、伊万里鍋島焼会館周辺)です。焼成の時に磁器を入れる「ボシ」という素焼きの器3000個にキャンドルが灯されます。ゆらゆらとゆらめく光が大川内山を包み、幻想的な雰囲気を醸し出します。子供たちによる青螺太鼓やコーラス、琴の演奏などが響きわたります。
作品展や風鈴まつり特別企画でビアグラスの販売も予定されています。涼を求めて秘窯の郷へ出かけてみませんか?