山口県萩市の寺では、季節を少しだけ先取りした涼やかな音色が響いています。
「猫寺」として知られる萩市むつみ地区にある雲林寺
本堂や玄関の軒先に250個の風鈴がつるされています。
白い足が見えているのは寺の飼い猫「タビ」
風鈴の涼やかな音色のなか、のんびりと毛繕いです。
境内や本堂に飾られた、600体以上の猫の置物。
その上を風が吹き抜け風鈴の短冊が踊っています。
角田慈成住職が岩手県の南部鉄で風鈴を作ってもらい毎年設置しています。
ガラスだと壊れてしまうため鋳物にしたそうです。
雲林寺 角田慈成住職
「このお寺とてもいい風が抜けるんですよ、特に夏暑いですからこのごろは、涼しい風と風鈴の音色で楽しんでいただいたらと思います」
風鈴の下に寝そべって気持ちよさそうなネコ。
大きなサイフを抱えた金運、仕事運アップの招き猫もいい笑顔を見せています。
この風鈴の短冊にはネコの絵。
うちわで扇いでくれているようです。
ネコの好物、魚の骨の風鈴。
しっぽが重すぎてそうとう強い風でないと揺れません。
ネコたちは、ごちそうを見上げるばかりです。
宇部市と福山市から
「いい音、いい音ですね。けっこう山口県巡ってるんですけど来たことないから行ってみよう」
本堂の中にはフジバカマのポプリ。桜餅のような青く甘い香りが漂っていました。
風鈴は9月末まで設置しているそうです。