涼を呼ぶ吹きガラスの風鈴が富山県朝日町の交流体験施設「なないろKAN」にお目見えし、澄んだ音色が来館者を楽しませている。
風鈴は施設の硝子(がらす)工房スタッフ、津坂陽介さん(28)と小澄正雄さん(26)の手作り。五月中旬から取りかかり、百個以上を制作した。
変化に富んだ造形と色合いが特徴。青や緑、オレンジなどに色づけされた球やしずく、卵、ひょうたん形の風鈴が並ぶ。
透明ガラスに銀ぱくを焼き付けたり、すりガラスに模様を浮き上がらせたりするなどさまざまな技法を駆使。内側につるしたガラス棒に短冊を付けて仕上げる。
同じ形や色、模様の作品はなく、音色も一つ一つ微妙に異なるのが自慢。「なないろ手吹き風鈴」の名で一個二千円から三千五百円で販売中。スタッフは「これからは高級感ある作品にも挑戦したい」と話していた。(北陸中日新聞)