【伊勢】三重県伊勢市二見町江の太江寺で、風鈴を奉納して暑気払いする「風鈴まつり」が開かれている。参拝者の願いが込められた風鈴が、涼しげな音色を響かせている。
古くから鈴が邪気を払う法具として使われてきたことにちなみ、毎年夏に風鈴奉納を受け付け、健康を祈願をしている。参拝者は、風鈴に付いた短冊に願いを書き、境内につるしていく。
本堂や石段の周辺に、ガラスや陶器製の風鈴約100個が並び、「家内安全」「身体健全」「孫が健やかに育ちますように」などと書かれた短冊が風に揺れている。本堂前には、世界平和を願う大きな陶器の風鈴も飾られた。
永田密山住職(65)は、「昨年までコロナ収束を願う参拝者が多かったが、今年は減っている。コロナと共存していく気持ちの表れかもしれない」といい「暑さが続くので、緑に囲まれた境内で元気な気持ちになってほしい」と話していた。
風鈴奉納の受け付けは、31日まで。