岡山市中心部を走る岡山電気軌道(同市中区徳吉町)の路面電車に31日、夏恒例の風鈴電車が登場した。車体の揺れに合わせて「チリンチリン」と涼しげな音色が響き、乗客を和ませている。
つり革の間に備前焼の風鈴20個をつるした。短冊には山陽学園高(同門田屋敷)と岡山東商業高(同東山)の生徒が、全国で多発する自然災害の被災者らに向け「夏の暑さにまけるな」「頑張りすぎず頑張ろう」といったメッセージをしたためた。車体の前後には両校がイラストを描いたヘッドマークも取り付けている。
通学で利用する岡山後楽館高3年の女子生徒(17)は「気持ちのいい音に心が和む。生徒たちの言葉に自分も頑張ろうと思えた」と話していた。
風鈴電車は1992年から実施。8月31日まで東山線を1日約10往復する。