28日の金沢は最高気温が34.1度、また一段と暑さが増した一日でした。厳しい日本の夏を和らげるもの、何を思い浮かべますか。少し能登まで足を伸ばして、MRO石橋アナウンサーが風鈴を作ってきました。夏休みは始まったばかりですが、自由研究や工作に悩む子どもたち必見です
石川・七尾市の能登島ガラス工房を訪れた石橋アナ 「外はきょう暑いですけど、工房の中入ったらさらにぐっと暑いです」 初めての風鈴づくり、教えてくれるのはガラス作家・日吉咲容さんです。
鹿児島県の屋久島から能登島に移り住み20年以上、吹きガラスでの作品作りに励んでいます。まずは竿を使ってガラスを溶かし、小さな玉を作ります。
石橋アナ「すごい…暑いですね暑い!」
日吉さん「これは1300度くらいあります」
石橋アナ「1300度!ちょっと水あめみたい」
日吉さん「やわらかくてとろんとしているので、常にクルクル回しながら作業していきます」
竿から空気を送り込む工程では、息を吹く強さにも加減が必要です。再び溶解炉でガラスを巻き取りながら、少しずつ大きくしていきます。
日吉さん「今、重曹を使ってガラスに泡が入りました」
マンツーマンで手取り足取り教えてくれます。 (ガラス玉に丸みをもたせるために)「布の上でゆっくり竿を転がして、ゆっくり手を後ろに引きましょう」
石橋アナ「きれいじゃないですか形…すごい!」
ジャッキを使って、風鈴の口の部分を広げていきます。形を整え一晩かけて冷ませば完成です。
日吉さん「完成です!」
石橋アナ「完成ですか!やりました」
この工房では風鈴以外にも、コップや一輪挿しなども作れるほか、小さな子どもでも気軽に楽しめるお絵かきガラス体験もあります。
「楽しい」「飾りをのせて焼いて固めて…お母さんにあげる。嬉しいと思ってほしい」(参加した子ども) 長年、この工房に勤める日吉さんでも、吹きガラスでの作品作りは奥が深いと言います。
日吉さん「なかなか柔らかさとタイミングで思い通りにいかない時もあるので、奥が深いと思っています。楽しんで、自分だけのものを作ってもらえればいいなと思う」
いつの時代も、儚げな音色とともに涼を届けてくれる風鈴を見つめ、石橋アナが一句…。
石橋アナ「風鈴と たそがれる我 いとさみし」…ちりんちりん。