厳しい猛暑が続く中、高知県南国市のガラス工房では風鈴作りが最盛期を迎え、暑い工房で涼しげな音色が生まれています。
南国市十市にある「小さなガラス工房 透千(とーち)」は、地元出身でガラス作家の武市誠一郎さんが2013年に立ち上げ、吹きガラスの手法で様々な作品を制作しています。武市さんは、熱中症対策として工房に扇風機3台と換気扇を大小11台付けて風通しを良くしているほか、部分的に冷風があたるスポットクーラーも使用しています。
過酷な暑さの中、作っているのがガラスの風鈴です。材料は蛍光灯のリサイクルガラスを使用していて、ガラスに含まれる鉄分の影響でほのかに緑色を帯びるのが特徴です。溶かしたガラスに息を吹き込み絶えず回転させて成形。再び電気炉で熱を加えて作業を繰り返すこと20分。曲線が美しい風鈴の形になりました。一晩かけて冷やし、紐などをつければ完成です。
武市さんの作る風鈴は四万十町と高知市のカフェで今週末から開催する風鈴展などで販売されます。
工房では吹きガラス体験もできますが、暑さ対策のため夏休みの期間は夕方4時以降に開催することにしています。