兵庫県豊岡市出石町では、夏を前に特産の出石焼きで風鈴作りが行われています。
真っ白な磁器として有名な出石焼は江戸時代後期から作られていて、国の伝統的工芸品に指定されています。
出石焼で作る風鈴は響きが良く、柔らかな高音が人気で、職人が石膏の型に流し込んだ陶土から一つ一つ丁寧に型抜きをして形を整えます。
6時間ほどかけて素焼きにされた風鈴には、夏らしいトンボや若アユが描かれ、その後、60時間ほど本焼きされて出来上がります。
5月中旬から製作が始まった出石焼の風鈴は6月末頃までに1,000個ほど作られ、地元の直売所などで1個1,620円で販売されます。