伊万里鍋島焼で知られる佐賀県伊万里市の大川内山(おおかわちやま)地区の各窯元で風鈴作りが最盛期を迎えている。
大川内山地区には30の窯元があり、それぞれに特徴のある風鈴を制作している。泰仙(たいせん)窯の川副隆夫さん(64)は「風鈴の鍋島文様はすべて手描き。大きさや薄さ、焼く温度の違いでひとつひとつの音色が違う。磁器が奏でる涼しげな音色で夏の暑さを忘れてほしい」と話す。
8月31日まで「風鈴まつり」が開かれている。期間中の7月19日には、窯で焼成する際に器を保護する容器「ボシ」にろうそくを入れ、火をともす「ボシ灯ろうまつり」がある。