古民家改装、風鈴屋敷に 演奏家・日向さん、伊賀で5月1日開業
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京都市から伊賀市比土に移住した「風鈴演奏家」の日向真さん(53)が、築百年の古民家を改装した音楽スタジオ「伊賀・風鈴屋敷 風処」を五月一日に開業する。風鈴約百八十個をつるした和の空間で、今後、コンサートを開く。
日向さんは民俗楽器やシンセサイザーに風鈴の音色を合わせた楽曲を数多く作曲。演奏では尺八や琴などと一緒につるした風鈴を奏でる。十九年ほど前に風鈴演奏家としての活動を始め、全国各地で千回以上のコンサートを開いてきた。
京都を拠点にしていたが、新型コロナウイルスの影響で演奏の機会が激減。引っ越しと演奏専用サロンの開設を考え、空き家バンクで古民家を探した。木津川沿いの土手の景色や静かな雰囲気が気に入り、昨年九月に移り住んだ。
十年以上空き家だった主屋を改装するため、クラウドファンディングで資金を募り、三十畳ほどの広間の畳の入れ替えや床の張り替えなどを進めてきた。室内には収集した江戸風鈴や南部風鈴、ウインドチャイムが飾られ、涼しげな音色を響かせている。日向さんは「世界で一つだけの、風鈴の音色が楽しめる場所にしたい」と話している。
完全予約制。貸し切りコンサートは一時間一万円。ホームページで予約を受け付ける。ホームページは「伊賀・風鈴屋敷 風処」で検索。 (新居真由香)
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