高野山ケーブルカーの乗換駅でもある南海電鉄高野線の極楽橋駅(和歌山県高野町)で、構内通路の天井に約550個の風鈴をつるした「風鈴トンネル」がお目見えした。9月30日まで「チリン、チリン」と涼しげな音色を奏でる。
ことし開創1200年を迎えた高野山を訪れる観光客らに夏の風情を楽しんでもらおうと、南海が改札口からケーブルカー乗車口までの間に設置した。
色とりどりの短冊は沿線の小学生や幼稚園児らがデザイン。乗客らが短冊に願い事を書き込めるよう記入台もあり、短冊は約2週間ごとに交換される。
大阪府八尾市の主婦、木村静子さん(70)は「なかなか風情がある。一ついただきたいです」と話した。ケーブルカー終点の高野山駅では、土日と祝日、お盆の期間、駅員が作務衣(さむえ)姿で観光客らを迎えている。